ドイツで試験運用が開始された国主導の「電子カルテ」

こんにちは。株式会社エス・スリーのスタッフです。

今回は、ドイツで試験運用が開始された国主導の「電子カルテ」についてご紹介します。

電子カルテは、患者の過去の診療記録や検査結果をデジタルで一元管理する仕組みです。
医師は診断の精度を上げ、治療を個々の患者に最適化できるようになります。
例えば、薬の相互作用を未然に防ぐことで、命に関わるリスクを軽減できます。
また、無駄な検査や重複した診療を避けられるため、患者にとっては時間とお金の節約にもなります。

さらに、電子カルテの利点は研究分野にも及びます。
匿名化された医療データが活用されることで、新薬の開発や革新的な治療法の研究が加速すると期待されています。
これは、医療全体の発展にとって非常に大きなメリットです。

一方で、課題もあります。試験運用中に明らかになったセキュリティの問題は、このシステムの信頼性を揺るがす要因となり得ます。
健康に関するデータは非常にセンシティブな情報であるため、万全の対策が求められます。
ドイツ政府は「安全性を最優先に」との方針を掲げていますが、この取り組みが成功するかどうかが鍵となります。

一方、日本では、民間医療機関が個々に電子カルテを導入している状況です。
しかし、電子カルテ情報共有サービスを政府が構築し、2025年内の稼働が予定されています。
電子カルテの国際規格に則ったデータを相互にやり取りすることで、日本でも上記ドイツと同様のメリットが得られそうです。
ただし、日本の電子カルテ普及率は5割強となっており、これから個々の医療機関が電子カルテを導入していかなければなりません。
これについては政府の補助金が設定されており、政府も電子カルテを進めていきたい意向がはっきりしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回も興味深い話題をお届けしますので、ぜひご期待ください!

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