モンゴルの首都移転から考えるスマートシティ

こんにちは。
株式会社エス・スリーのスタッフです。

最近、モンゴル政府が首都ウランバートルから移転し、新たな首都を建設する計画を発表しました。
この計画は、ウランバートルの過密化や環境問題を解消し、持続可能で効率的なスマートシティを目指すものです。

では、スマートシティとは何でしょうか?

スマートシティとは、
「最新のICT(情報通信技術)を活用して都市機能を最適化し、住民の生活の質を向上させる未来志向の都市」です。

モンゴルの新しい首都も、このスマートシティの概念に基づいて設計されるとされています。
たとえば、交通インフラが一体化され、自動運転技術やリアルタイムの交通データを活用した渋滞管理システムが導入されることで、効率的な移動が可能になります。
また、公共交通機関のデジタル化や、必要に応じた交通手段の提供により、車両数を抑え、環境への影響も軽減することが期待されています。

新首都にはエネルギー効率の高い建築物や、再生可能エネルギーを活用したエコシステムが構築される予定です。
これは、モンゴルが直面している、ウランバートルでの深刻な大気汚染への対策としても重要です。
スマートメーターを用いて電力消費を可視化し、効率的なエネルギー利用を促進するなど、持続可能なエネルギー管理もスマートシティの特徴の一つです。

さらに、スマートシティは、防災対策や市民の安全にも貢献します。
災害時には、リアルタイムでのデータ収集と分析が可能なインフラを構築し、迅速な避難誘導や情報提供を行うことで、住民の安全を守ることができます。
モンゴルの場合、地震や寒波、干ばつなどの自然災害が発生する地域のため、住民の安全にとって重要な項目です。

ただし、スマートシティには課題も伴います。
大量のデータを活用するため、プライバシーやデータセキュリティの保護が重要です。
モンゴルの新首都計画においても、技術的な革新と倫理的な配慮が求められるでしょう。

このプロジェクトは、モンゴルだけでなく、世界中の都市が抱える都市問題の解決策としても注目を集めるでしょう。

日本でも、内閣府が発信している「スマートシティロードマップ」があります。
2025年頃、2030年頃及びそれ以降に分け、スマートシティの実証事業の段階から実装への移行にあたり、必要とされる取組事項が整理された資料です。
ご興味がある方はぜひご一読をおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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